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超低消費電力マイコン専用の低CL発振子のご紹介
7. 相互コンダクタンスと負荷容量の適正化 ( 2009/10/14 ) 1

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 電界効果トランジスタを用いた増幅回路では、電圧増幅率は負荷抵抗の値に比例する性質があります。このときの比例定数を相互コンダクタンスといい、gmの記号で表します。相互コンダクタンスが大きい増幅素子ほど高い増幅率が得やすくなり、相互コンダクタンスgmは増幅素子の電流制御能力を示す値とも云えます。
 弊社が取り組むテーマは、如何にして『発振性能の確保と相互コンダクタンスの極小な増幅素子の両立』を図るかと言い換える事もできます。

 一般に接合型 FET は、ゲート電圧がドレイン・ソース間電圧よりも低い電圧(Vgs < Vds)で用いられ、ゲート端子は高インピーダンスでほとんど電流は流れない。したがって、ドレインからソースへ流れる貫通電流 Idsのみを考察すれば良いことになります。 ソース電圧を基準に、ゲート電圧を Vgs、ドレイン電圧を Vdsと表し、Idsはこれらの関数としてモデル化されてます。
 この関数は、定義域をオーム領域 (線型領域)、飽和領域、ピンチオフ領域という三つの領域に分けられています。飽和領域は主として増幅用途に用いられ、ドレイン電圧によらず一定で、ゲート電圧についてはピッチオフ電圧からみて理想的には2乗の特性を持ち、次式で表されています。


 単純に相互コンダクタンスをgm/2にすると負性抵抗を低下(RL/2)させることになり都合が悪い。お気付きと思いますが、負荷容量をCL/√2とすれば、負性抵抗は変わらずに一定な大きさを保つことができます。何故なら、負性抵抗は周波数fと負荷容量CLを独立にもつ関数RL(f,CL)で、それぞれが逆2乗の特性を有するからです。


 固有のgmnを有する帰還増幅器をOSCn(n=0,1,2,3,・・・)で表し、
gmo=RL0X(2ωCL0)2(=24.2μA/V)の記号を用いて、相互コンダクタンスgmnと負荷容量CLnの適正化を行います。但し、RL0=-870kΩ,CL0=12.5pFとする。
 適正な負荷容量CLnは式(2)より求められる。式(2)より、各OSCnの負荷容量範囲を求める便利な変換式(3)を紹介します。結果は表2に示すとおりで、低消費化をご検討されている開発設計者の皆様方には是非ご活用下さい。帰還増幅器OSC4 の出現が、『低CL発振子』の価値(エコロジー・デバイス)を高める事になるでしょう。


 超低消費電力マイコン(78K0/KC2-L,78K0R/Kx3-Lおよび78K0R/Lx3,R8C/Lxなど)とセットでご使用頂くことで、従来のマイコンの待機電流(5μA)に対して、消費電力約80%削減(1μA以下)が可能となり、待機電力の大幅削減に貢献いたします。電池駆動の電子機器の長寿命化・長時間化やエコロジー製品の省エネルギー化に、是非SIIの低CL発振子をご活用下さい。


水晶振動子 コラム

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  • 3. 発振の起源とは ( 2009/07/06 )
  • 4. 32kHz水晶発振器の低消費電力技術の紹介 ( 2009/07/17 )
  • 5. 増幅回路の消費電力 ( 2009/08/31 )
  • 6. 発振利得(ループゲイン)と発振余裕度 ( 2009/09/17 )
  • 7. 相互コンダクタンスと負荷容量の適正化 ( 2009/10/14 )
  • 8. 低CL水晶発振器の省電力実証実験【特集】 ( 2009/11/06 )
  • 9. 発振余裕度と発振起動時間の強い相関性 ( 2009/12/03 )
  • 10. 低CL発振子の周波数感度 ( 2010/01/05 )
  • 11. 外部容量Cextの静電許容差による発振周波数バラツキ
        (近日掲載予定)

水晶振動子 製品情報

マイコン

ルネサス エレクトロニクス製

R8C/Lx シリーズ

  • R8C/L35A R8C/L36A R8C/L38A R8C/L3AA
  • R8C/L35B R8C/L36B R8C/L38B R8C/L3AB

78KO/Kx2-L

  • 78KO/KC2-L

78KOR/Kx3-L(1)

  • 78KOR/KC3-L
  • 78KOR/KD3-L
  • 78KOR/KE3-L

78KOR/Kx3-L(2)

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  • 78KOR/KG3-L

78K0R/Lx3

  • 78KOR/LF3
  • 78KOR/LG3
  • 78KOR/LH3
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